ヨハネスブルグ都市開発
ついにワールドカップ始まりましたね!(開会式を見ながら書いています)
ドイツとは時差が無くオンタイムで試合が見られるのでサッカー好きの相方は大喜びです。学生の私は良いけれど、相方は勤務中に試合を見られるのかな?
そんな訳でドイツ・ワ−ルドカップと共に、次回開催国となる南アフリカの緊張も高まって・・・きてよ!!!(全然進展がありません)

南アにはワールドカップ以外にも対応しなければならない多くの問題があります。そんな中でワールドカップ開催なんて出来るのでしょうか。この為に無駄なお金が流れているような気がします。
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友人のアーバンプランナーが開催している Johannesburg City Development Tour(都市開発ツアー)へ参加してきました。80年代後半から悪化した治安と共に、多くのビジネスが郊外へと撤退し、一時は「ゴーストタウン」とまで言われたヨハネス市内。ここ数年ヨハネス市は、市内の活気を取り戻すために都市再開発計画(JHB re-development project) を打ち出し、犯罪撲滅への取り組みや新しい建物の建設など、アフリカを代表する都市としてのステータスを再建する動きが見られます。実際に南ア大手銀行含め、一部のビジネスは市内へ戻って来ています。しかし、再開発に伴う多数の問題にヨハネス市がどのように対応するのかが2010年ワールドカップ決勝地となるヨハネスにとって大きな課題です。このツアーは、そんな問題に焦点をあてながらヨハネス市内、ヒルブロー、ソウェト、アレキサンドラを案内してくれます。

朝9時にニュータウン(Newtown)にあるマーケットシアター(Market Theatre)に集合。参加者は全部で9名。まずマーケットシアター前に広がる広場の説明からツアーは始まります。今では色とりどりのレンガで舗装され、バスケットボールのゴールポストやお洒落なアフリカンアートが設置されていますが、数年前までは食べ物から衣類まで扱う大きなマーケットが開かれていた広場でした。新しい広場の建築により、人混みの中を歩く事が困難なほど繁盛していたマーケットは姿を消し、人もまばらな寂しい広場となってしまいました。確かに数週間前ここに来た時は警備会社の社員が集団体操(ラジオ体操みたいなもん)をしていたくらいで、静かな広場、という感じでした。

広場に面したモダンな建物にはヨハネス観光局やラジオ局が入っており、1階にはお洒落なお店やカフェが立ち並んでいます。ヨハネス市が「ヨーロッパ的」な都市作りを目指しているのは一目瞭然ですが、独自の文化や歴史のある南アフリカでは発展ではなく、むしろ逆効果なのではないでしょうか・・

例えば広場に設置された木製のアフリカンアート。良く見ると、ところどころ折れていたり、無くなっている物があります。これは冬の寒い日、薪や石炭を買えない人達が「アート」を破壊して火をおこすために使うそうです。大多数には無意味で、ほんの一部の人だけが評価しているアート品を設置するために、莫大な費用が無駄になっています。
この広場の近くには水道・電気が通っていないような家が立ち並ぶ貧しい地域があります。実は広場の真ん中には噴水が設置される予定でしたが、絶えず水が流れ続けている噴水が出来てしまうと、この人々が噴水の水を洗濯などに使ってしまう恐れがあったため、急遽建設が中止されています。

もともと活気があり、そこで生活する人々のlivelihoodとなっていた広場を何故人々の役に立たない物に変えてしまったんでしょうか。ヨハネスで行われている開発は、市が描く理想と人々が求めている現実とのギャップがあまりにも開きすぎているのでは、と思います。
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by joburg | 2006-06-10 00:01 | ヨハネスブルグ
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